お湯の大切さ

by Saito 2012年07月16日


先日、我が家の給湯器が突如壊れるという事件が起こりました。

本当に突然の事で、この夏場にお湯を使うのはお風呂の時ぐらいだと思うのですが、まさにその時に気が付く始末。あの失望感は何なのでしょうか…。暖かいものを期待して触れようとした時に冷やっとすると言いますか。時間も時間だったので何処へも連絡が着かず、その日は水シャワーを浴びましたね…。まるで修行の様でした。

給湯器を取り替えてもらい、幸い2日程で直りましたが、「蛇口を捻ればすぐ出るお湯」の大切さを文字通り痛感しました。普段、何気なく使っているモノのありがたみを、多少強引でしたが改めて考えさせられる夜でした。

パンザマスト

by Saito 2012年07月8日


遅くなってしまいましたが、音響としていつもお世話になっている、青春事情の第11回公演『パンザマスト』が無事に公演終了致しました。この作品の世界を作り上げることに関われたこと、公演を終えてみて改めて嬉しく思います。関係者の皆様、そしてご来場下さいましたお客様、本当にありがとうございました。

不器用のススメ

by Saito 2012年07月2日

不器用と器用

「自分、不器用ですから」

どこかで一度は耳にしたことのあると思います。高倉健さんの有名な台詞ですね。朴訥な健さんのキャラクターと相まって、不器用なことの格好良さみたいなものをどこか感じてしまいます。言葉として「不器用」より「器用」な方が、当たり前のように良いはずなのですが、この台詞に感じる魅力は何なのでしょうか?何でも器用にこなしてしまう、そんな人の方がスマートで格好良いはずなのに。

ジャンゴ・ラインハルトという人物

私の好きなギタリストにジャンゴ・ラインハルトという人がいます。この人はキャラバンに乗って移動しながら生活する、いわゆるジプシー(ロマ族)出身のギタリストです。ある時、そのキャラバンが火事にあってしまい、彼は左手に大変な火傷を負ってしまったそうです。演奏家として思うように演奏出来ないというハンデを抱えてしまったのですが、後にスウィング・ジャズとロマ音楽を融合させた「ジプシー・スウィング」というものを生み出しました。今、残っている音源からも、独特の素晴らしい演奏を聴くことができます。

不器用さの魅力とは

そんな彼ですが、果たして器用だったのでしょうか?ある意味ではそういった見方もできるでしょうが、やはり私は不器用さの方が強く感じます。ギターを弾く事を無しに生きていくことは出来なかったように思うのです。「好きだから」という理由だけでもなく、「これしか出来ないからやっている」という気概をどこか感じます。そう思うと古今東西、その作品や事歴が残っている人達は、皆そうだったように思えてきます。ゴッホしかり、ベートーベンしかり。またそういう気概が、時代を超えて人を惹きつけていくものになってゆくのかなと。決して丸くはない。歪なものに映るかもしれない。「自分、不器用ですから」「自分これしか出来ませんから」そんな心の声が聞こえてきそうな気がします。

癒しの効能

by Saito 2012年06月24日

癒しという言葉の意味

いつの頃からかよく耳にするようになった「癒し」という言葉。皆さんはどういったものに癒しを感じますか?例えば景色、自然、動物、音楽や映画、食べ物など、人それぞれだと思います。一般的に心の安定を取り戻す為のものとか言われたりしますが、今はそれだけではない雑多なものが存在しているようにも思います。手に入れようと思えばすぐに手に入る「癒し系グッズ」なんてものも沢山ありますね。少しずつその言葉の意味も変わってきている気がします。

夢中、それは癒し

自分のことを顧みると、夢中で没頭している時がそれに当てはまります。楽器を思い付くままに演奏している時、本を読んでいてどんどんページが進んでいく時、サウンドという名の空間をクリエイトしている時。余計なことは一切考えず、そのことだけに夢中になる。その心地良い時間に「癒し」を感じているように思います。

皆さんも少しの時間、癒しに夢中になってみるのはいかがでしょうか?

Hurt●Record / 著作権フリー音楽(BGM) Vol.07「癒し系」

レトロフューチャー

by Saito 2012年06月17日

ぶらぶらしていると、たまにこういう不思議なものを見ます。一体誰を呼び出せるのか、まったくわかりません。ただ並んでいる姿に、どこか昔の未来を感じました。どこに繋がっているのか、いっそ全部押してみようかという衝動に駆られますね。

レトロフューチャーという言葉にはどこか少しお馬鹿で、どこか少しバブリーなイメージもありますが、同時にワクワク感も抱いてしまいます。子供の頃に描いた、途方も無い夢と言いますか。超合金ロボなんかもそうなんですかね、SFジャンルのスチームパンクとか単純に言葉の響きも好きです。

駅の自動改札機、リニアモーターカーなどにも、どこかレトロフューチャー的な物を感じてしまいます。あの頃の未来、懐古趣味と言えばそれまでですが「あの頃は良かった」だけで終わらない感じも好きですね。芸術と言われる物もその範疇に入ると思いますが、それらキラキラした未来も含めて大の大人が真剣に考えて創っている物ですから。