表現のススメ

by Saito 2012年08月5日

『意識の有無に関わらず、全てのものは何かしらの表現をしている。』

こういう言葉を聞いたときに、「ああ、なるほど」と思った記憶があります。そこにあるだけで、その存在自体が何かしらの表現になっている。そこから先は受け取る側がどう受け取るか。野菜を見て「美味しく食べてください」と感じれば、それはもうそういう表現を野菜がしていると。なんだか小難しくもありますが。

話すこと、それに用いる言葉=表現

私たちが日常的によく使う表現といえば『話す』ことでしょうか。これははっきりと意識された表現でしょう。泣いたり笑ったりという表現も交えながら、自分の意志や考えを相手に出来るだけ正確に伝えようとしますね。『言葉』と言い換えても良いかも知れません。相手だけでなく自分に対しても、『言葉』は伝えるための表現手段としてごく日常的に使われています。何かを伝えるための表現手段として、言葉以上に正確なものは今のところ無いような気がします。

言葉以外の表現方法を獲得するということ

私の場合は「音楽」ですが、言葉で伝える以外の表現手段を持てていることに幸せを感じることがあります。先週のRainbowの記事の文末にも「新たな表現との出会い」と書きましたが、自分がそれと出会えた時、そして伝わったと感じた時の興奮は今も忘れません。ダンスにしても音楽にしても言葉以外の表現手段は、言葉ほど正確さはなくとも、時にそれ以上のものを相手や自分に伝える事がありますね。そして、それは言葉ほど正確ではないからこそなのかも知れません。

また一つ、そういった『新たな表現』を手に入れてみるのも面白いのではないでしょうか?