Are You Altrhythm?

by Saito 2012年04月15日

ALTRHYTHM SOUND WORKSという名前。ALTRHYTHM(オルトリズム)の部分は、英語のAltruism(オルトルイズム=利他主義)という言葉を語源とした造語です。

人の行動と原理

よくEgoism(エゴイズム=利己主義)という言葉を耳にすることはあるけれど、その対義語まで聞く事はあまりないように思う。Egoism(エゴイズム)が一般的にわがまま、自己の利益や快楽のみで、他人の事は考えないなど、あまり良い意味で捉えられないのに対して、他人の利益や幸福を第一に考えるという意味が、Altruism(オルトルイズム)にはある。どこか綺麗事めいていて、胡散臭さを感じる人もいる言葉だと思う。

表層的な理由(言い訳)を取り除いていくと、人は自分の為にしか何かをする事は出来ないと思っている。まして、自分の事すら満足に出来ていないのに、人の事まで考えるのはおこがましいとも思っている。一方で、手を差し伸べられる人にしてみれば「あなたに私の何が分かるのか」という思いもあるかもしれない。人は本来わがままなもの。それこそ周りのすべてを自分の好きなように出来る世界が一番の理想なのかもしれない。

福沢諭吉の「独立自尊」

昔どこかで見た福沢諭吉の「これからは個の独立が大切だ」という言葉は、今もって誰もに必要なものだと思うし、単純に足並みを揃える事を言われてきた事への怯えからか、自分は自分という気持ちをどこかでずっと考えていた。突き詰めてしまえば、結局は自分次第なのだと。ただ、僕がそこで怯えるあまり陥ってしまった間違いは、個性を確立させる=わがままになるという様な「独立自尊」の意味を履き違えてしまっていた事だろう。いわゆるエゴイズムというものは、個性の少ないと言われている今の世の中で何かと必要なものだし、まして、何か物を生み出そうとしている人間には一番に大切なものだという思いをずっと持っていた。

過去の偉大な商人から学ぶべくは

今もその思いはあるけれど、ただ自分の「好き」だけでやってきた事が、繋がりを持って誰かの喜びになっていった時に、ふと考えさせられる。誰かの幸せは自分の幸せなのではないか。この世界の多くが連鎖的に、相対的に、互助的に成り立っているというのであれば、これはただの綺麗事ではないのではなかろうか。過去の偉大な商人が揃って口にする、「人を潤わす事が自分を潤わしている」という言葉の意味を考える事が、今とても必要とされているのではないか。100%誰かの為に何かをするなんて胡散臭い事を言う気はないけれども、そのうちの何%かでも「他人の利益のために」という考え方を念頭に置く事が大切なのではないか。

その事を一つ一つを、このALTRHYTHMでの活動を通して模索していければ良いと思う。

 

ALTRHYTHM SOUND WORKS / オルトリズム・サウンドワークス
http://www.altrhythm.com/